TAP Gallery Portfolio Recommendations #003

7月1日(水)〜7月31日(金)


内堀義之


1983年東京生まれ。
2005年度大阪芸術大学映像学科卒。
2008年より映画の現場でスチールとして活動を始める。
2011年「塩竈フォトフェスティバル2011」特別賞受賞。
2012年MIO PHOTO OSAKA「Quiet Boys 男(オトコノコ)子写真ハ可能カ?」 に参加。
現在東京在住。
2015年10月スチール参加作品菊地健雄監督「ディアーディアー」公開予定。
http://www.deardeer-movie.com/

加川京


東京に来て八年。
改めて私のいる場所、私のいた場所を考える。

谷本冴海


「丘の花」

ネパールの山村、チャング・ナラヤン。
標高1540mの小高い丘に、ぽつ、ぽつとれんが造りの家々。
泥でぬかるんだ斜面には、大きな岩を積んでつくった階段。
私はすべってすべって仕方がないのだが、村人たちはビーサンですいすい。
収穫した米や野菜は、おでこで背負うようにして山道を登り、下りして運ぶ。
電気は、一日の半分くらいは停電となった。

夜明け前、家の中にはおばあさんがかける竹箒の音。
村のお寺では朝夕、光の中で鐘を鳴らして歩く人々を見た。
人々の額と、神様は、どんどん色鮮やかになった。
美しくて、見とれてしまった。
道行く人と交わされる握手。大きな声で、友を呼ぶ声。
テレビが消えたあと、ろうそくの明かりの中で、
寝るまでの間、家族はゆっくりと話をし、時折笑いあった。
あたたかな夜だった。


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2015年4月25日、大地震がネパールを襲った。
チャング・ナラヤンでも、多くの家や、お寺が崩れてしまったと、
連絡のとれた女の子が教えてくれた。
2ヶ月が経った今、様々な国の援助や自力で立ちあがった人々が
日々がれきの撤去や家の修復など、復興に向けて奮闘している。
インターネットにアップされる、復興作業中の彼らの写真は、
とてもパワフルで、前を向いている。

命を落とされてしまった多くの方々のご冥福をお祈りするとともに、
生活の復興を心から応援している。

サトウタケヒト


ネオン・ブライト

バンダイが1969年に発売したテレビ画面に見立てたシートの任意の場所に透明のピンを刺して背後からの電球による透過光を楽しむ玩具


1965年 山梨県甲府市生まれ
2012年 『東京画』 TOKYO-GA Describing Tokyo Scapes by 100 photographers 参加

松下初美


1985年 神奈川県生まれ
2008年 法政大学卒業、06〜07年早稲田大学芸術学校専修科在籍
2008年度 三木淳賞奨励賞受賞

個展
「松下初美」2008年 新宿、大阪ニコンサロン
「はりを抱く」2013年 新宿、大阪ニコンサロン
「松下初美 お見合い」2014年 TAP Gallery
「ディア ベイビー ナナ」2015年 ギャラリー蒼穹

グループ展
「わたしたちと私」2007年 PUNCTUM Photo+Graphix Tokyo
「旧秋山邸アートプロジェクト」北海道東川町
「Group Exihibition vol.2 HAKKA」2014年 BankART Srudio NYK など

若山忠毅
tadatakawakayama@gmail.com


1980年生まれ
2011 早稲田大学芸術学校 空間映像科卒業
2014 第10回写真「1_WALL」展 入選

TAP Galleryメンバー(2011.10 - 2014.12)

Biography
[個展]
2014 「余暇、観光、そして疎ら」TAP Gallery、東京
2013「外環」TAP Gallery、東京
2013「世間は美しいものであふれている」TAP Gallery、東京
2013「縁」TAP Gallery、東京
2013「Urban sprawl」TAP Gallery、東京

[グループ展]
2014「Group Exhibition Vol.2」BankART Studio NYK/2A、神奈川
2014「散文」TAP Gallery、東京
2014 第10回写真「1_WALL」展、ガーディアン・ガーデン、東京
2011「発科展ー早稲田大学芸術学校空間映像科 閉科展」竜宮美術旅館、神奈川