ドキュメンタリーをみる #005|想田和弘『精神』@ TAP Gallery

清澄白河のTAP Galleryでは、2015年4月よりさまざまなイベント、レクチャー等を企画・開催中です。そのひとつとして、ドキュメンタリー映画の上映会とトークを通して映像・写真の表現について考えるイベント「ドキュメンタリーをみる」を月に1〜2回程度のペースで開催しています。
その第五弾として、ワン・ビン鉄西区』(2003年/556分)、『極北のナヌーク』(1922年/78分)、ゴッドフリー・レジオコヤニスカッツィ』(1983年/86分)、ヴィム・ヴェンダース『東京画』(1985年/88分)に続き、想田和弘『精神』(2008年/DVD版 135分)を上映します。独自の方法論を用いた「観察映画」第一作の『選挙』で世界の注目を集めた想田和弘監督が、これまでタブーとされてきた精神科にカメラを持ち込み、「こころの病」と向き合う人々がおりなす悲喜こもごもを、モザイクなし、ナレーションなしでつぶさに記録した衝撃作。「正気」とは?「狂気」とは? その境界線を問い直します。シネマ・ヴェリテ、ダイレクト・シネマ*1に連なる想田和弘監督の「観察映画」のエッセンスが随所に光る作品です。写真作品・映像作品を制作するうえでも、あるいは写真作品・映像作品をより深く鑑賞するうえでも、多くのヒントを与えてくれることでしょう。上映後に行われる参加者相互のディスカッションが盛り上がることを期待しています。


[日時]2016年8月30日(火)19:30〜22:30 ※上映後フリートーク
[ゲスト]井上二郎(編集業・翻訳業)、半田晴子(美術家・児童指導員)、南方幹(写真家)
[会場]TAP Gallery http://tapgallery.jp/ 〒135-0022 東京都江東区三好3-2-8
[地図]http://tapgallery.jp/?page_id=11
[参加費]無料 or 投げ銭(※エデュケーション目的の上映会&トークイベントですので金額は自由。もちろん無料でも構いません。ゲストの方々の往復電車賃程度の金額が集まるのが理想です)
[定員]10名(予約制)
[予約方法]参加をご希望される方は、メールの件名を「想田和弘『精神』」とし、お名前/メールアドレス/ご予約人数を明記したメールを fknb291@gmail.com までお送りください。返信の空メールが届いたらご予約完了となります。担当:福居伸宏(TAP Gallery 運営メンバー・291 workshop 主宰)


[プログラム]
想田和弘『精神』(2008年/135分)
監督・製作・撮影・編集:想田和弘
Kazuhiro Soda: Mental

  • ベルリン国際映画祭 フォーラム部門 正式招待作品
  • 釜山国際映画祭最 優秀ドキュメンタリー賞 受賞
  • ドバイ国際映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞 受賞
  • マイアミ国際映画祭 審査員特別賞 受賞
  • 香港国際映画祭 優秀ドキュメンタリー賞 受賞
  • ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭 宗教を超えた審査員賞 受賞


◎ 映画『精神』公式サイト
http://www.laboratoryx.us/mentaljp/productionnote.php


◇ MENTAL Trailer HD 映画「精神」予告篇HD - YouTube

https://youtu.be/ZaeLO6LDsPQ


Amazon.co.jp | 精神 [DVD] DVD・ブルーレイ - ドキュメンタリー映画, 想田和弘

内容紹介
こころの傷に特効薬、ありますか?
世界の映画祭で次々と受賞し、日本公開時には異例のロングランを記録した話題作。


『選挙』で世界を沸かせた想田和弘監督が、再びタブーに挑戦。カメラがじっと目を凝らす。固く閉ざされていた精神科の扉が開く!「こころの病」と向き合う人々がおりなす悲喜こもごもをモザイクなしで鮮烈に描いたドキュメンタリー。


STORY
「正気」とは?「狂気」とは?
外来の精神科診療所「こらーる岡山」に集う様々な患者たち。病気に苦しみ自殺未遂を繰り返す人もいれば、病気とつき合いながら、哲学や信仰、芸術を深めていく人もいる。涙あり、笑いあり、母がいて、子がいて、孤独と出会いがある。そこには社会の縮図が見える。代表である山本昌知医師のモットーは、「病気ではなく人を看る」、「本人の話に耳を傾ける」、「人薬(ひとぐすり)」。『精神は』診療所の世界をつぶさに観察。「正気」と「狂気」の境界線を問い直すと同時に、心の傷はどうしたら癒されるのか、正面から問いかける。


INTRODUCTION
想田和弘監督による観察映画題2弾!


監督は、ニューヨーク在住の映画作家想田和弘。前作『選挙』に続き、ナレーション・説明・音楽一切なしで、観客が自由に考え、解釈できる作品を完成。「被写体にモザイクをかけると、偏見やタブーをかえって助長する」と考え、素顔で映画に出てくれる患者のみにカメラを向け、人間として鮮烈に描き出すことに成功した。


内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『選挙』の想田和弘監督が手掛ける「観察映画」シリーズ第2弾となるドキュメンタリー。外来精神科診療所「こらーる岡山」に通う患者たちにカメラを向け、ナレーションとモザイクを廃した独自の手法によって彼らのありのままを映し出す。


内容(「Oricon」データベースより)
これまでタブーとされてきた精神科にカメラをいれ、外来の精神科診療所「こらーる岡山」に集う「こころの病」と向き合う人々の悲喜こもごもを、モザイク一切なしで描いたドキュメンタリー。

https://www.amazon.co.jp/dp/B003JL0HT6

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映画作家想田和弘 Official Website
http://www.laboratoryx.us/sodaofficial/HOME.html


◇ 観察映画の周辺 Blog by Kazuhiro Soda
http://documentary-campaign.blogspot.jp

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※過去の「ドキュメンタリーをみる」
http://d.hatena.ne.jp/tapgallery/searchdiary?word=%A5%C9%A5%AD%A5%E5%A5%E1%A5%F3%A5%BF%A5%EA%A1%BC%A4%F2%A4%DF%A4%EB