ドキュメンタリーをみる #002|ロバート・J・フラハティ『極北のナヌーク』上映会&レクチャー@ TAP Gallery

清澄白河のTAP Galleryでは、今年の4月から夜間にさまざまなイベント、レクチャー等を企画・開催中です。そのひとつとして、ドキュメンタリー映画の上映会とトークを通して映像・写真の表現について考えるイベント「ドキュメンタリーをみる」を月に1〜2回程度のペースで開催いたします。
その第二弾として、“ドキュメンタリー映画の父”ロバート・J・フラハティの古典的名作『極北のナヌーク』(1922年/78分)を上映。西村智弘さんのレクチャーを行います。


[日時]2015年8月22日(土)19:30〜22:00 ※上映後レクチャーと質疑応答
[ゲスト講師]西村智弘(美術・映像批評)
[会場]TAP Gallery http://tapgallery.jp/ 〒135-0022 東京都江東区三好3-2-8
[地図]http://tapgallery.jp/map.html
[参加費]300円
[定員]15名(予約制)
[予約方法]参加をご希望される方は、メールの件名を「ロバート・J・フラハティ『極北のナヌーク』」とし、お名前/メールアドレス/ご予約人数を明記したメールを fknb291@gmail.com までお送りください。返信の空メールが届いたらご予約完了となります。担当:福居伸宏(TAP Gallery運営メンバー・291 workshop主宰)


[プログラム]
ロバート・J・フラハティ『極北のナヌーク』(1922年/78分)
製作・脚本・監督・撮影・編集:ロバート・J・フラハティ
Robert Joseph Flaherty: Nanook of the North

http://image.tmdb.org/t/p/original/aWmdeyP4rvOlQZCdjLCpJfJnHVT.jpg

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◇ 極北の怪異(極北のナヌーク) - 武蔵野美術大学 美術館・図書館 イメージライブラリー所蔵 映像作品データベース

記録映画の父、ロバート・フラハティによる無声記録映画の代表作。氷点下のカナダ、アンガヴァ半島に住むイヌイット、ナヌークとその家族の生活を記録したドキュメンタリーである。フラハティ監督は、アザラシ猟や、彼らの住まいである雪でできたドーム型の小さな家“イグルー”を作る様子など、その逞しく心豊かな生活を、彼らと15ヶ月にわたり生活を共にしてカメラにおさめた。冒険家でもあるフラハティ監督は少年のような好奇心をもって彼らを見つめた。そのフィルムは人間が生きることの驚きと喜びに溢れ、生き生きとした息遣いをもって観客に語りかける。
フラハティ監督は時に光量不足で撮影困難なイグルーの室内に光を入れるため壁を半分取り払ったり、アザラシ猟の迫力を描く為、村の人々の協力によって猟の再現を行ったりした。その点では客観的記録というよりも、撮る側と撮られる側が共同で創り上げた生活の記録である。この作品からドキュメンタリーというジャンルが誕生した。また、真実を伝えるという目的の為、“演出”が施されている点においても、ドキュメンタリー映画史で重要な意味を持つ作品である。

http://img-lib.musabi.ac.jp/search/index.php?app=sakuhin&mode=edit&data_id=3021