新しい展示のお知らせ  小野淳也写真展 ‘奇妙な夢の中で’ およびこれからの展示の予定

11年29日から12月11日まで小野淳也写真展‘奇妙な夢の中で’を開催します。

今後の予定

1/10(火)〜1/22(日) 齊藤明彦企画展 'かるた’

 
一の壁

最初の壁は、お互い言葉フェチというかなんと言うか(齊藤は本をほとんど読めないのでマニアではないと思う)、十年来の親友である葛西圭と、齊藤の文章。それに加え、今回他の壁にて関わっている作家のワークプリントが入ったおみくじを120点程用意し、壁に並べます。※300円 お一人様1点

おみくじとは一種の運試しだと思います。中身など本当はどうでも良くて、何がでてくるか分からない、その緊張感にお金を払うのだと思います。年の初めにくだらない文章を読むか、はたまた何か役に立つ内容となるかは人それぞれに捉え方はあるでしょうし、本当にギャンブルみたいなものですが、ワークプリントもどの作家のものが入っているか?変に損得ではなく楽しんでもらえればと考えています。




二の壁

二番目、ギャラリー正面の壁は、3年の生活の中で齊藤の携帯に残っていた写真です。大半は齊藤によって撮影されたものですが、数点ですが人から送られてきた写メールも含まれています。

‘写真は撮ろうとして撮るものではない。撮れてしまったものにこそ価値がある’(意訳)とは、某有名写真家の言葉ですが、カメラは作者の意思とは関係なく記録をしてしまうものです。作品にする意図はなく撮影したものが、時として作品として成立する。そのようなことが写真の妙としてあるかと思われます。肩の力が抜け、何にもとらわれず携帯で撮影したものが作者の範疇を越える。今回のものがそれに該当するかどうか?それは会場にてご判断下さい。出す側としては成立していると言い切っておきましょう。
また、携帯の写真に関しましては、齊藤以外の写真も含まれている為、販売はせず、ご希望の方は写メールにて送付致します。許可の取れていないものもありますので、
全てではありませんが、会場にて記載されているメールアドレスまでご希望の写真を書き、ご一報下さい。



三の壁

三番目の壁は、二日毎に展示を入れ替えます。
ラインナップは以下の通り。

一つは齊藤がこれまでに企画した作家の作品を並べます。
二週間等短い展示期間の中で見逃してしまったら、それ以降観る機会がないということは残念なことで、そう言った作品にふれることもそうですし、販売および購入の機会ももっと多くあるべきではないかという、言えば齊藤の我が儘です。
ギャラリー裏でプリントを手にとり鑑賞するのもいいですが、やはり壁に並んでいる所を観てもらいたい。その思いから、下記の日程で壁に並びます。

colored  鶴田厚博
 http://d.hatena.ne.jp/tapgallery/20100412/1271059375 
EXBITIONSAKUMAGEN (齊藤/企画/編集/プリント/セレクト)
http://d.hatena.ne.jp/tapgallery/20101011/1286812559
Coming And Going 植村美香
http://d.hatena.ne.jp/tapgallery/20110516/1305562945
静物 (STREETPHOTOGRAPHS よりカラー作品)
http://d.hatena.ne.jp/tapgallery/20110905/1315199207

※日程詳細はまた追記します。
もう一つは、街道で知り合った坂巻氏に好きに使ってもらうというものです。街道ではZINEやマッチに新聞に缶バッチ、柔軟に販売物を作る傾向があると思います。
ZINEの出現により、より身近に出版物を出せるようになりましたが、一方で、その販売機会が限られ、写真集に比べるとまだまだ内々に留まっているように思います。
ウチのギャラリーでやったから広がりを持つと言った自惚れはありませんが、何がきっかけになるかは分からないので、機会が少しでも増やせるなら増やそうではないか、ということで、販売物に関しましても自由にやって頂きます。

最後に、齊藤が11月の展示予定のdrypointの制作途中のものを展示します。
現在自宅にて壁に常時並べ検討中のプリントを敢えて壁にかけます。
画家がその絵筆をどこで止めるかと同じように、写真家がどこで撮影をやめ、展示をするということが一つ大きな意味合いを持っています。
作品として成立するのだけれど、もう一日撮影すればもっと良くなるかもしれない。そのジレンマというものは常に写真家にはあります。かといって、納得するのまで撮影を繰り返すばかりでは、いつまでたっても作品は世に出て行かないのです。
今回のものが作品として成立しているかどうか、明言は避けますが、本来でるはずのない過程を観て頂くことにより、11月の展示にて、それがどう変化していくのか?いつもの観客側だけでなく、またあらたな視点で見て頂ければ幸いです。

手前味噌で、認めと貰えるか否かは分かりませんが、TAP Galleryの展示において、一番無茶苦茶をやっているという自負があります。好き勝手やっています。ただ、好き勝手やっていますが、見に来るだけの価値があると、そこだけは胸を張って言います。そこを曖昧にしてしまうのは観客に対し失礼だとの考えからです。面白いです。満足させます。

趣味として写真をやっているのではなく、
写真家を名乗っているので。
プロですから。

齊藤明彦


1/24〜2/5 小野寺 南 写真展

2/7〜2/19 山下隆博 写真展

2/21〜3/4 吉原かおり 写真展

3/6〜3/18 村越としや 写真展

3/20〜4/1 齊藤明彦 写真展

4/3〜4/15 糸崎公朗 写真展

4/17〜4/29 村越としや 写真展

5/1〜5/13 小野淳也 写真展