Parrhesia #013 西澤諭志「[普通]ふれあい・復興・発揚」@ TAP Gallery

2018年10月30日(火)〜11月11日(日) 12:00-19:00
※会期中無休。11月05日(月)も開廊いたします。
https://www.facebook.com/events/168990014039699/
http://n291.hatenablog.com/entry/2018/10/30/000000





私はこれまで、自分にとって身近な場所を、高解像度撮影による細部の描写、画像合成技術の僅かなズレ、動画による時間表現などの方法を使って写真・映像作品にしてきた。
それは、私に与えられた目の前の光景を自分のものとして受け入れるためには、カメラを介した映像的な経験が不可欠だということを提示する試みでもあった。

しかし、私自身の生活への肯定や執着の為に映像を利用することは、時に政治的な軋轢や、暴力的な権力の行使に抵抗すべき場面すら、その風景の意味を塗り替えてしまう同調圧力として機能してしまうのかもしれない。

例えば、その場所の持つ歴史的な文脈を隠蔽したり、修正するために作られた公共建築などは、どこか唐突で不自然で、時には滑稽に見えたりする。
そういう場所を中立的な視点で私にとって適切な画面の中にさりげなく配置して写真に収める。批判的な知識や眼差しが不足したまま、そういった映像的手法を使用し続ける。その後、どうなるのだろうか。いずれとんでもないものの片棒を担ぐことになりはしないか。

今回の展示では、私が近年日本各地で撮りためた写真を、場所や類型によって再構成し、その風景の構造を考察可能な状態とし、私自身が好んで採用してきた視覚表現についても問い直す展示を試みる。

西澤諭志


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西澤 諭志(にしざわ さとし)
https://satoshinishizawa.com/
1983年生まれ。東北芸術工科大学映像コース(現映像学科)卒業。
主な展覧会に「西澤諭志展―写真/絶景 そこにあるもの―」(LIXIL Gallery2 2009年)、「西澤諭志展 ドキュメンタリーのハードコア」(SANAGI FINE ARTS 2011年)「空想する都市学」(Arts Chiyoda 3331/TKG+ 2014年)。
主な上映会に「西澤諭志特集:ドキュメンタリーのハードコア」(UPLINK 2017年)。


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西澤諭志 映像作品 上映会 @ TAP Gallery

▽プログラム1
『百光』(2013年 72分)
2018年11月02日(金)〜04日(日)19:15 上映開始



https://satoshinishizawa.com/works/hyakkou2013


▽プログラム2
『与えろ/貰え/放っておけ 台北―東京』(2015年 58分 ※single channel version)
2018年11月09日(金)〜11日(日)19:15 上映開始
(※11月11日の上映は休映となる場合があります。現在調整中。詳細についてはSNS等での情報告知をお待ちください)



https://satoshinishizawa.com/works/expert-of-give-it


定員:各15名
参加費:500円(+投げ銭 歓迎)
予約不要(先着順)


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同時開催イベント
上野恩賜公園ツアーガイド 世の端に写るもの」



企画:原油
案内人:西澤諭志
2018年11月3日(土)・10日(土)
14:00 開始(2時間程度 要予約 ※詳細はリンク先をご覧ください
https://satoshinishizawa.com/%E6%9C%AA%E5%88%86%E9%A1%9E/1535


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◎ TAP Gallery
http://tapgallery.jp/
http://d.hatena.ne.jp/tapgallery/
https://www.facebook.com/TAP-Gallery-224922970973563/